『マンボ天国』 東京パノラママンボボーイズ
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| 1991 日本 | |
|---|---|
| ダンスミュージックとしての強度 | |
| ラテン音楽としての陽気な爆発力 | |
| ビッグバンドジャズとしてのゴージャス感 | |
| 「レトロ」じゃない昭和 | |
| 総合点 | |
~クールでオシャレだった昭和の大人の不良音楽をフレッシュに再構築~
「マンボ」っていうと、「ア〜〜〜〜〜〜、ウッ!」っていう例の掛け声がまず思い浮かびます。あと、テレビで面白げなVTRが流れるときのBGMとか。面白リアクションのシーンだけを「マンボNo.5」に合わせて再生→逆再生を何度も繰り返して見せるっていう編集は、もはやベタなもの。
なので、一応音楽のジャンルとしてマンボっていうものが存在しているってことよりも、世の中的にはそういったある種の記号として捉えられているフシがあると思うのです。
しかし、このマンボという音楽が、かつてはとってもクールなダンスミュージックだった時代があったのです。白黒からカラーになるぐらいの昭和の映画にはよく、ダンスホールみたいな場所で主人公が恋に落ちたり悪役が悪だくみをしたりする場面が登場しますが、そのときバンドが演奏している音楽の王道といえば、ビッグバンドのジャズかラテン音楽、特にマンボだったりするわけです。
まさに、2000年代のその手の映画において、DJがヒップホップをプレイするクラブで麻薬密売人が商談してる、みたいな扱いで、マンボが使われていたのです。
この東京パノラママンボボーイズは、そんなクールなダンスミュージックとしてのマンボをもう一度復権させようと結成されたグループなのです。メンバーは、公認サンタクロースとしてもお馴染みのパラダイス山元と、ジャズプロデューサーとして活躍しているゴンザレス鈴木、そしてコモエスタ八重樫の3人。レコーディングには本格的なミュージシャンたちがたくさん参加しているのですが、こういう3人が企んでやっているということに、意味があると思うのです。
コモエスタ八重樫といえば、グルーヴィな昭和歌謡をたくさん発掘してCDを再発させてたりDJをやったりという活躍でも有名な人ですが、つまりそういったクラブ的な、DJ 的な視点でマンボを捉え直したっていうところが重要なんです。
昭和歌謡を語るときって、どうしても「レトロ」とかそういうセピア色のキーワードを使いたくなるんですけど、ただ単に年寄りが昔を懐かしむものではなく、あくまでメチャメチャ踊れる楽しい音楽として、コモエスタ八重樫っていう人は昭和歌謡を捉えているはずなんです。
マンボっていう音楽も、こうやって改めて音楽としてちゃんと聴くと、パーカッション連打しまくりでリズムは強いし、ジャズが背景にあるからゴージャスでアダルトな手ざわりだし、トランペットやトロンボーンを中心にした豪快で景気のいいメロディは聴いててとても気持ちイイし、年寄り向けの音楽として扱うのは本当にもったいないことがわかります。
映画『ブルース・ブラザーズ』のあの曲「ピーターガン」とか、加藤茶の「チョットだけよ」のBGMとして名高い「タブー」とか、昭和歌謡の名曲「コーヒールンバ」とか、和田アキ子のファンク歌謡「夏の夜のサンバ」とか、聴いたことある曲が満載です。マンボのアレンジも上手くハマってますし。あと、かつてのフジテレビ「ごきげんよう」のオープニング曲は、このアルバムに入ってる「マンボのビート」って曲だったりもするのです。
他にも、粋でイナセなマンボがなんと25曲も収録されてます。ときにボーカルが入っていたり、フルートが活躍する大人っぽい曲が入っていたり、ひたすらテンションが上がる曲も満載だし、なんというか、コストパフォーマンスがとにかく高い一枚になっております。
【「パチンコ」PV】
グループとしての立ち位置とかやりたいことも見えてくるPV。バンド編成でのライブは楽しそう!
2010/05/12 13:26 | カテゴリー:ラテン / ブラジル | trackback(0)
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